2010/05/06掲載
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マドリード市の寓意(Alegoría de la Villa de Madrid) 1810年 260×195cm | 油彩・画布 | マドリード市立美術館
堂々たるマドリッド市の寓意像。対仏独立戦争中に親仏派のマドリッド市からゴヤに依頼され制作された本作は、内紛状態にあったスペイン・ブルボン朝への影響力を強める目的で1809年にスペイン王として即位した≪ホセ1世≫を称える記念碑的作品である。
【堂々たるマドリッド市の寓意像】
名声のトランペットを吹く天使の姿。マドリード市の寓意像は同市の紋章である山桃と熊が描かれた盾を右側に携え、左手では2天使が掲げる大型のメダルを指差している。さらに画面上部に配される中空を浮遊する天使らはトランペットと月桂樹を手にしており、これらはそれぞれ名声(トランペット)と勝利(月桂樹)を意味している。
【名声のトランペットを吹く天使】
度々描き直されたメダイヨン。これまでに6度ほど描き直しがされているメダイヨンには現在、1808年5月2日に起こったマドリッド市民によるフランス軍への抵抗事件を記念する≪DOS DE MAYO(ドス・デ・マヨ。5月2日の意)≫と描かれている。
【度々描き直されたメダイヨン】 |