2008/01/18掲載
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連作≪恋の成り行き−冠を受ける恋人(恋人の戴冠)≫(Amant couronné) 1771-73年頃 317.8×243.2cm | 油彩・画布 | フリック・コレクション 関連:連作『恋の成り行き−逢い引き』 関連:連作『恋の成り行き−追跡』 関連:連作『恋の成り行き−恋文(付け文、恋と友情)』
二人の恋の成熟を象徴する花輪の冠を掲げている若い娘。本作デュ・バリー夫人の依頼によって、ルーヴシエンヌの館の装飾画として制作された4点から構成される連作『恋の成り行き』の中の1点で、連作『恋の成り行き』は、『逢引き』『追跡』『付け文(恋と友情)』、そして『冠を受ける恋人』からなる、若い男女の間の恋の経過(発展)を描いた作品群である。
【花輪の冠を掲げている若い娘】
若く美しい娘を一心に見つめる男。画面中央では若く美しい娘(女性)が、恋人となった同じ年頃の男の頭上に(二人の恋の成熟を象徴する)花輪の冠を掲げている。一方、若い娘の一段下では男が娘の手を取り、一心に視線を向けている。
【若く美しい娘を一心に見つめる男】
二人の恋の成熟を祝福するかのように咲き誇る薔薇を始めとした花々。画家の得意とした赤色や黄色が効果的に使用された軽やかな色彩や、幸福的な雰囲気、甘美性漂う愛の世界観などが観る者の眼を惹きつける本作には、ロココ独特の趣味とその特徴が良く表れている。
【恋の成熟を祝福するかのように咲く花】 |