2009/08/03掲載
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灰色のラグーナ(ラグーナのゴンドラ)(Gondola sulla laguna) 1780年頃 25×38cm | 油彩・画布 | ポルディ・ペッツォーリ美術館 ラグーナ(潟湖)を行き来するゴンドラ。本作はおそらくグアルディが晩年期に差し掛かった1780年頃に制作された、≪ラグーナ(潟湖)≫を行き来するゴンドラを画題とした作品である。
【ラグーナを行き来するゴンドラ】 悲哀的な抒情性と詩情的雰囲気。非常に地味で簡素な構成ながら、画面全体から醸し出される悲哀的な抒情性と詩情感に溢れた幻想的雰囲気は18世紀におけるヴェドゥータの傑作として今なお観る者の目を惹きつける。
【悲哀的な抒情性と詩情的雰囲気】 地理的な正確性や再現性が除外される景観。本作で注目すべき点は振るえを帯びた即興的な筆触による繊細な光の表現にあり、画面全体が靄のような色彩の暈しに包まれた本作の、決して硬質的ではない柔和な光は水面へ微妙に反射し微妙な色調の変化を生み出している。
【正確性や再現性が除外される景観】 |