2009/02/15掲載
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マンドリンを持つ若い娘(Girl with Mandolin) 1758-60年98.08×74.93cm | 油彩・画布 | デトロイト美術館 関連:『オウムを手にする娘(鸚鵡を抱える若い女性)』
若い娘の赤味の差し込んだ頬と魅惑的な視線。制作動機や目的は現在も議論が続けられている本作に描かれる若い娘の、艶かしく魅惑的な視線や赤味の差す健康的な頬などはティエポロ独特の軽やかな筆触によって繊細に描写されており、非常に整った顔立ちと共に観る者を強く惹きつける。
【赤味の差し込んだ頬と魅惑的な視線】 【白く輝く肌の優美な質感】
調弦する指先の繊細な描写。1758年から1760年頃に制作された画家晩年期の作品である本作は、17世紀頃から使用されていた無花果や洋梨を縦割りにした胴形が特徴的なイタリア発祥の撥弦楽器≪マンドリン≫を調弦する若い女性の半身像を描いた作品である。
【調弦する指先の繊細な描写】 |