2009/06/26掲載
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聖パスクアル・バイロンの幻視(天使による聖体拝受)(Visione di San Paschal Baylon) 1769-1770年 185×188cm,153×112cm | 油彩・画布 | プラド美術館 聖パスクアル・バイロンの前に現れる天使。本作は、同時期の急速な新古典主義の台頭によって無残にも切り取られた後、同派を代表する画家ラファエル・メングスらの作品などと置き換えられたという非常に嘆かわしい目に遭っている。
【パスクアル・バイロンの前に現れる天使】
光り輝く黄金の教会の模型。上部を構成する断片には聖パスクアル・バイロンの前に姿を顕示した天使が、教会を示しているのであろう金色に輝く教会の模型を手にしながら聖パスクアル・バイロンへと視線を向けている。
【光り輝く黄金の教会の模型】
現れた天使へと視線を向ける聖パスクアル・バイロン。スペインのサン・パスクアル・バイロン聖堂のために制作された7点から構成される連作祭壇画の中の1点の断片である本作は、フランシスコ会信徒修道士で、聖体信仰の守護者でもあるスペイン出身の聖人≪パスクアル・バイロン≫の幻視体験の場面を描いた祭壇画である。
【現れた天使へと視線を向ける聖人】 |