Introduction of an artist(アーティスト紹介)
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ジャン=フランソワ・ド・トロワ Jean-Francois de Troy
1679-1752 | フランス | ロココ美術・新古典主義




ロココ萌芽期の画家。装飾的で演劇性に富んだ画面展開と、光輝性を帯びた独特の色彩描写で貴族好みの絵画作品を制作。特に品格と高ぶる感情が混在した人物表現は当時のフランスの画家の中でも高い評価を得る。神話画、歴史画、宗教画などが中心であるものの、画家の卓越した力量を感じさせる女性肖像画でも名を馳せた。1679年、画家の一族であったトロワ家に生まれ(トゥールーズ出身の祖父アントワーヌも画家である)、王立絵画・彫刻アカデミー所属の画家であった父フランソワ(1645-1730)から絵画を学ぶ。20歳(1699年)の頃から7年間イタリアへ修行を兼ねた旅行に出て、1706年に帰国後、王立絵画・彫刻アカデミーに入会。その10年後の1716年には父フランソワ同様アカデミーの教授に就任し、1737年にはローマのフランス・アカデミー会長職に就く。画家として順風満帆な道を歩むものの、1751年、当時フランス国内で最も権力を有していたフランス国王ルイ15世の公妾(公式の愛妾)ポンパドゥール夫人の弟マリニ侯爵との間に、建築監督職に関しての争いが起こり、憂鬱症を煩う。同年、画家として最盛期を向かえつつあったナトワールに職を譲る形で会長職を退任。その翌年となる1752年にローマで客死。

Work figure (作品図)


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