【ヨシュアの物語(エリコの陥落):ヨシュア記 1〜6章】
◆ヨシュアの選定〜ヨルダン川渡渉
カナンを目前にモーセは天へと召され、モーセの後継者にはヌンの息子ヨシュアが選定された。ヨルダン川と城壁に囲まれた約束の地カナンの地の入り口にあるエリコの町はアモリ人が支配していた。ヨシュアは密偵を二人遣わせカナンの地を調査する。密偵達は遊女ラハブの家に滞在するも、侵入が発覚し追われる身となるが、遊女ラハブが外壁に網を吊るし密偵達を逃がすことに成功する。密偵が戻ると神がヨルダン川を渡るようヨシュアに命ずる。十戒の記された契約の石版を入れた箱を担ぐ七人の司祭がヨルダン川を渡り始めると奇蹟により水流が止まる。イスラエルの民がヨルダン川を渡り終えると、ヨシュアは12の石の碑を建て、エリコの町の手前で大天使ミカエルが現れるのを目撃し、靴を脱いだ。
◆エリコの陥落
神の命により6日間で1度ずつ、契約の石版を入れた箱を担ぐ七人の司祭を先頭に、城壁に囲まれたエリコの町の周囲を巡った。そして7日目に7度巡った後、牡羊の角で作られたラッパを吹き鳴らし大声を挙げると城壁は崩れ落ちた。イスラエルの民はエリコの町に入場する。
◆アモリ人との戦闘
アイの手前での戦闘でイスラエルの民は敗北するも、アカンに罰が下り、アイの王は逮捕され、処刑される。アモリ人との戦闘でヨシュアは太陽と月の進行を止め、遂にはアモリ人に打ち勝った。
モーセが名付けた≪ヨシュア≫とは「神の救い」を意味し、神に選ばれた人々を救済を表すとされる。また≪ヨシュア≫のギリシア語化された言葉が≪イエス≫である。
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