2004/09/09掲載
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背中を見せて横たわる裸婦(Nu couche de dos) 1917年64.5×99.5cm | Oil on canvas | Barnes Foundation, Merion, 関連:『右肩越しに見る裸婦』 関連:『腕を広げて横たわる裸婦』
印象的なアーモンド型の瞳の裸婦。古典的な美と、『腕を広げて横たわる裸婦(赤い裸婦、クッションの上の裸婦)』などで示された古典的抑圧から開放された奔放な(女性)美との融合が見られる本作は、モディリアーニの裸婦作品の中でも特に注目すべき点のひとつである。
【印象的なアーモンド型の瞳の裸婦】
暗く退廃的な色彩による壁の表現。寝そべりながらも、画家の特徴的な表現のひとつであるアーモンド型の瞳の視線は、観者に向けられているのではなく、モデルと対峙することによる画家の自己反映とも解釈することができる。なお画面左上には画家のサインが確認できる。
【暗く退廃的な色彩による壁の表現】 |