2005/10/19掲載
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鏡を見るヴィーナス(ロークビーのヴィーナス)(Venus del espejo) 1648年頃 122.5×175cm | 油彩・画布 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー
滑らかな曲線を描く裸婦。この裸婦についてはイタリアで出会った愛人をモデルに描いたとの説が有力視されており、背中を向けたポーズは、友人であり、よき理解者でもあったフランドルを代表する画家ルーベンスの影響によるものとされている。
【滑らかな曲線を描く裸婦】
ヴィーナスの顔のみが写る鏡。この鏡に写るヴィーナスの解釈は、慈しみの深さを表すとする説や、裸体を諸悪と考えていた教会からの破門を恐れたとする説など、諸説唱えられているも、どれも確証は得ていない。
【ヴィーナスの顔のみが写る鏡】
鏡を持つ天使。ロークビーのヴィーナスとも呼ばれる本作は厳格なカトリックが支配していた時代に描かれた裸婦であり、本作以外での裸婦は、近代絵画の創始者フランシスコ・デ・ゴヤの代表作『裸のマハ』しか残されていない。
【鏡を持つ天使】 |