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グエルチーノ (Guercino)
2005/11/22掲載
【全体図】
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■
アウロラ(曙)
(Aurora) 1621年
530×1030cm | テンペラ | カジーノ・ルドヴィージ(ローマ)
グエルチーノによる意欲的傑作『アウロラ(曙)』。1621年ボローニャ出身の枢機卿アレッサンドロ・ルドヴィジが教皇グレゴリウス15世となったことを切っ掛けに、グエルチーノをローマへ呼び寄せ描かれた大作で、曙の女神アウロラを中心に昼と夜を配した作品でイタリア・バロック芸術の特徴である錯覚的な空間表現の先駆けともなった。本作には数年前に描かれた
グイド・レーニ
による古典的趣向の傑作
『アウロラ(曙)』
を意識し描かれていることがはっきりと示されており、
グイド・レーニ
の
『アウロラ(曙)』
が様式美を基とした上品かつ静麗な表現であるのに対しグエルチーノの描いた『アウロラ(曙)』は錯覚を感じさせる空間の表現や躍動と空想に満ちた、極めてバロック的特徴の強い作品へと仕上げられている。また本作の周囲に配される建築部分の枠組みは専門家であったアゴスティーノ・タッシによるもの。
関連:
建築部分含む『アウロラ(曙)』
関連:
グイド・レーニ作『アウロラ(曙)』
【躍動と空想に満ちた曙の女神アウロラ】
躍動と空想に満ちた曙の女神アウロラ。
グイド・レーニ
の
『アウロラ(曙)』
が様式美を基とした上品かつ静麗な表現であるのに対しグエルチーノの描いた『アウロラ(曙)』は躍動と空想に満ちている。
【錯覚的空間表現の先駆けとなった描写】
錯覚的な空間表現の先駆けともなった描写。曙の女神アウロラを中心に昼と夜が配された本作は、ボローニャ出身の枢機卿アレッサンドロ・ルドヴィジが教皇グレゴリウス15世となったことを切っ掛けに、グエルチーノをローマへ呼び寄せ描かれたもの。
【バロック的特徴の強い登場人物】
極めてバロック的特徴の強い作品へと仕上げられている登場人物。また本作の周囲に配される建築部分の枠組みは専門家であったアゴスティーノ・タッシによるものである。
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