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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2006/04/25掲載
【全体図】
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■
農民の踊り
(Peasant's Dance) 1635-1640年頃
73×106cm | 油彩・板 | プラド美術館(マドリッド)
ルーベンス晩年の傑作『農民の踊り』。外交使節として多忙な日々を送ったルーベンスがその役割を終え、エレーヌ・フールマンとの再婚の後に手にした幸福と安らぎの生活の中で興味を持った風景や農民の生活が描かれた作品である本作は、同じく画家随一の代表作の『
愛の庭 -当世風社交-
』が描かれた直後から制作されたと推測されている。イタリア絵画風の古代的な田園風景の中で、中央の巨木を中心に複数人の男女が貧富の差なく楽しげに生の喜びを満喫するかのように踊っている。ここに描かれるのは外交使節として多忙を極めたルーベンスが抱いていた平和への切なる願望と、逞しく生き生きとした農民(庶民)の生活の態度への賞賛に他ならない。うねりにも似た画家独自の激しい躍動感と溢れるばかりの光と色彩に満ちた描写には、他の作品同様ルーベンスの暗喩的な作意が感じられ、本作ではそれが幸福と喜びという感情によって表現されている。また本作には同朋であり初期ネーデルランド絵画の大画家
ピーテル・ブリューゲル
による
同名作品
からの影響と参照も指摘されている。
関連:
ピーテル・ブリューゲル
作『
農民の踊り
』
【中央の巨木を中心に踊る農民たち】
中央の巨木を中心に踊る農民たち。外交使節として多忙な日々を送ったルーベンスがその役割を終え、エレーヌ・フールマンとの再婚の後に手にした幸福と安らぎの生活の中で興味を持った風景や農民の生活が描かれた作品である本作は、同じく画家随一の代表作の『
愛の庭 -当世風社交-
』が描かれた直後から制作されたと推測されている。
【生の喜びを満喫する男女】
生の喜びを満喫する男女。イタリア絵画風の古代的な田園風景の中で、中央の巨木を中心に複数人の男女が貧富の差なく楽しげに生の喜びを満喫するかのように踊っており、ここに描かれるのは外交使節として多忙を極めたルーベンスが抱いていた平和への切なる願望と、逞しく生き生きとした農民(庶民)の生活の態度への賞賛に他ならない。
【イタリア絵画風の古代的な田園風景】
イタリア絵画風の古代的な田園風景。うねりにも似た画家独自の激しい躍動感と溢れるばかりの光と色彩に満ちた描写には、他の作品同様ルーベンスの暗喩的な作意が感じられ、本作ではそれが幸福と喜びという感情によって表現されている。また本作には同朋であり初期ネーデルランド絵画の大画家
ピーテル・ブリューゲル
による
同名作品
からの影響と参照も指摘される。
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