Description of a work (作品の解説)
2005/11/19掲載
Work figure (作品図)
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アラクネの寓話(織女たち)

 1657年頃
(Leyenda de Aracne (Hilanderas))
127×107cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

ベラスケスの代表的な作品『アラクネの寓話』。1940年代まで当時マドリッドのサンタ・イザベル綴繊工場を描いたものとされ別名『織女たち』と呼ばれていたが、1948年に研究者の指摘によって、現在は戦いと芸術(技芸)を司る女神アテネと、アテネの弟子でリディアの娘アラクネとの織物勝負の場面を描いたものであると解釈されている。また何らかの理由によって本作は描かれた当初より上と左右にカンヴァスが帯状に継ぎ足されていることも、当時の蔵品目録から判明している。


【全体図】
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アテネの弟子でリディアの娘アラクネ。細かく素早い筆使いによって点描を感じさせる表現は印象派の画家たちをも魅了し、中でもルノワールはベラスケスから多大な影響を受けている。



【アテネの弟子でリディアの娘アラクネ】
老婆の姿で描かれた女神アテネ。芸術(技芸)を司る女神でありながら弟子アラクネに負けたアテネは、耐え難い屈辱と怒りからアラクネの織った≪エウロペの略奪≫の壁掛綴繊を引き裂き、それを目撃したアラクネは絶望し首を吊ったとされる。



【老婆の姿で描かれた女神アテネ】
アラクネが織る≪エウロペの略奪≫場面。ティツィアーノの影響が示される≪エウロペの略奪≫には、左に鎧を身に纏った女神アテネを、左にアラクネが配されている。



【アラクネが織る≪エウロペの略奪≫】

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