Description of a work (作品の解説)
2005/09/19掲載
Work figure (作品図)
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バッコスの勝利(酔っ払いたち)

 1628年頃
(Triunfo de Baco (Los Borrachos))
318×276cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

1628年頃に制作されたベラスケス中期の名高き傑作『バッコスの勝利(酔っ払いたち)』。国王フェリペ4世付の画家となり、王の画家にして画家の王と呼ばれた巨匠ルーベンスとの交流をおこなう最中に描かれた本作は、ルーベンスの神話的絵画様式とリベラによるピカレスク(騎士道小説の理想主義への反動で辛辣に社会を風刺する悪漢小説)的様式の融合によって生み出されたと考えられている。また表現手法にはカラヴァッジョや、その一派との類似点が幾つか指摘されており、この時期にはカラヴァッジョの影響を受けていたことがうかがえる。


【全体図】
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神話的絵画様式に基づく酒神バッコスの表現。酒と豊穣の神でディオニュソスとも呼ばれる酒神バッコスを始めとする神話的表現は、バロック絵画の巨匠であり、よき友人でもあったルーベンスの得意とする題材であり、ベラスケスもここから影響を受けていると考えられる。



【神話的絵画様式に基づく表現】
ピカレスク的様式による酔っ払いたちの表現。ピカレスクとは一六世紀半ばにスペインから欧州全土へ流行した、騎士道の理想主義への反動として書かれた社会を風刺する小説の様式で、悪漢小説や悪者小説とも呼ばれている。。



【ピカレスク的様式による表現】

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