2007/11/04掲載
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皇帝マクシミリアンの処刑(L'execution de l'empereur Maximilian) 1867年 252×305cm | 油彩・画布 | マンハイム市立美術館 関連:ゴヤ作 『1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺』 関連:ボストン美術館所蔵(油彩)/(リトグラフ) 関連:ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵(油彩) 関連:ニイ・カールスベルク彫刻館所蔵(油彩) 【粛々と刑を執行する銃殺執行隊】
刑の執行を待つマクシミリアン(左の帽子の男)とその部下ミゲル・ミラモン将軍(右の髭の男)。画家の作品の中でも特に有名な本作に描かれるのは、ナポレオン3世の要請によりメキシコ皇帝に即位した、オーストリア皇帝フランツ・ヨゼフの弟≪マクシミリアン≫大公がメキシコのベニート・フアレス軍によって銃殺刑に処される場面である。
【マクシミリアンとミゲル・ミラモン将軍】
銃殺されるトマス・メヒヤの姿。マネの政治的意図が顕著に示される本作は当局により反政府的と見なされたほか、本作を見たエミール・ゾラはナポレオン3世の失政に対して皮肉を込め「マクシミリアンはフランスによって銃殺されたのだ」と述べている。
【銃殺されるトマス・メヒヤの姿】
マクシミリアンらの処刑を目撃するメキシコの農民。本作の構図や画面構成はロマン主義の大画家フランシスコ・デ・ゴヤの傑作『1808年5月3日、プリンシペ・ピオの丘での銃殺』から着想を得られていることが知られている。
【処刑を目撃するメキシコの農民】 |