2007/12/30掲載
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草上の昼食(習作)(Le Déjeuner sur l'herbe) 1865年130×181cm | 油彩・画布 | プーシキン美術館(モスクワ) 関連:エドゥアール・マネ作 『草上の昼食』 関連:サロン出品用『草上の昼食(左・中央断片)』 【戸外で昼食を楽しむ民衆(市民)】
印象主義的描写の先駆的表現。この『草上の昼食』では、後に『ラ・グルヌイエール』で完成・誕生することになる印象主義的描写の先駆的表現が示されており、画家の表現様式形成の過程においても非常に重要な作品として位置付けられている。
【印象主義的描写の先駆的表現】
柔らかい光による戸外の木漏れ日の描写。画家は『草上の昼食』を1865年のサロンへ出品しようと考え、300×600cmと非常に大きなサイズで制作したものの完成が間に合わなかったほか、写実主義の大画家であるギュスターヴ・クールベから批判を受けたこともあり、応募を止めたとされている。
【柔らかい光による木漏れ日の描写】 |