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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムコレッジョ (Correggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/05/05掲載
【全体図】
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聖フランチェスコの聖母 1514-1515年
(Madonna del san Francesco)
299×245cm | Oil on panel | ドレスデン国立絵画館

エミリア派の巨匠コレッジョの記録として残されている最も初期の作品『聖母子と幼児聖ヨハネ』。別名『聖母子とパドヴァの聖アントニウス、聖フランチェスコ、アレクサンドリアの聖女カタリナおよび洗礼者聖ヨハネ』としても有名な本作は、コレッジョ市のサン・フランチェスコ聖堂の主祭壇画として制作されたもので、記録上1514年に契約、翌1515年4月4日に代金100ドゥーカディを受領したとされている。玉座に鎮座する聖母子像を中心に、左にパドヴァの聖アントニウス、聖フランチェスコを、右に聖女カタリナ、洗礼者聖ヨハネなどの諸聖人を配する構図は、典型的な≪聖会話≫の構図であるが、若かりし画家の卓越した技量を、現在も色褪せず当時のままに感じることができる。


【玉座に鎮座する聖母子】
躍動感に溢れた動きを見せるニ天使が支える、豪壮かつ優美な玉座に鎮座する聖母子。朱赤の衣服と濃紺のヴェールを身に纏った聖母マリアは聖フランチェスコの頭上に手をかざし、幼子イエスの右手は祝福のポーズを取っている。

【聖フランチェスコ】
キリスト教の聖人で、フランシスコ会の創始者でもある聖フランチェスコ(1182頃-1226)。アッシジの裕福な商家の出身だが、放蕩な日々を反省し、清貧・童貞・服従を旨とした修行と伝道の生活をおこなう。晩年は、修行中にイエスと同様、身体に5つの傷痕(聖痕)を受けたとされている。

【パドヴァの聖アントニウス】
パドヴァの聖アントニウス。ポルトガル出身の聖人・聖アントニウス(1195-1231)はフランシスコ修道会へ入会の後、上記の聖フランチェスコの弟子となったとされ、パドヴァで没し同地の守護聖人となる他、弁舌に優れ、魚に説法をした伝説を持つ。

【アレクサンドリアの聖カタリナ】
その実在を疑問視され、現在は教会暦から除外されているキリスト教の聖女、アレクサンドリアの聖カタリナ。4世紀頃の人物とされ、当時のローマ皇帝の怒りに触れ、大釘を打ち付けた車輪で拷問(車輪は後に雷で粉砕されたとされる)を受けた後、斬首され殉教したとされる。本作では聖女カタリナの踏む車輪には『ANTONIVS DE ALEGRIS P.』と署名が残されているが、これは後補であると研究されている。

【洗礼者聖ヨハネ】
青年となったイエスに洗礼を施したとされるキリスト教諸聖人の中でも別格の位置に在する洗礼者聖ヨハネ。コレッジョが強く影響を受けたレオナルド・ダ・ヴィンチが描く『洗礼者聖ヨハネ』と同様、この洗礼者も人差し指を指すポーズを取っている。

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