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聖フランチェスコの聖母 1514-1515年
(Madonna del san Francesco)
299×245cm | Oil on panel | ドレスデン国立絵画館 |
エミリア派の巨匠コレッジョの記録として残されている最も初期の作品『聖母子と幼児聖ヨハネ』。別名『聖母子とパドヴァの聖アントニウス、聖フランチェスコ、アレクサンドリアの聖女カタリナおよび洗礼者聖ヨハネ』としても有名な本作は、コレッジョ市のサン・フランチェスコ聖堂の主祭壇画として制作されたもので、記録上1514年に契約、翌1515年4月4日に代金100ドゥーカディを受領したとされている。玉座に鎮座する聖母子像を中心に、左にパドヴァの聖アントニウス、聖フランチェスコを、右に聖女カタリナ、洗礼者聖ヨハネなどの諸聖人を配する構図は、典型的な≪聖会話≫の構図であるが、若かりし画家の卓越した技量を、現在も色褪せず当時のままに感じることができる。
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