2008/05/08掲載
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ユディト I(ユーディット I)(Judith I) 1901年82×42cm | 油彩・画布 | オーストリア美術館(ウィーン) 関連:ヴェネツィア近代美術館所蔵 『ユディト II』 恍惚とも怠惰とも解釈できる不可思議な表情。本作に描かれるのは、旧約外典(旧約続編、第二正典)のユディト記に記された美しい女≪ユディト≫の姿で、匂い立つような妖艶性と官能性を全面に押し出し表現されているのが最も大きな特徴である。
【恍惚とも怠惰とも解釈できる表情】 金色で装飾された豪華な首輪。金色で装飾されたユディトの身に着ける薄透の衣服や、そこから微かに見える右乳房などは、観る者に対して直接的に肌を露出し表現するよりも、よりエロティックな妄想や官能性を掻き立てる効果を生み出している。
【金色で装飾された豪華な首輪】
切り落とされた将軍ホロフェルネスの首。古代アッシリアのレリーフの断片に着想が得られている背景の、黄金と黒色による豪奢で平面的な画面構成や色彩表現は、ユディトの美しい肌と見事に対比している。
【将軍ホロフェルネスの首】 |