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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/11/30掲載
【全体図】
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ヨアン・デイマン博士の解剖学講義 1656年
(The Anatomy Lesson of Dr.Joan Deyman)
100×134cm | 油彩・板 | アムステルダム王立美術館

17世紀オランダ絵画黄金期における最大の巨匠レンブラントが手がけた集団肖像画の代表作のひとつ『ヨアン・デイマン博士の解剖学講義』。1642年にレンブラントが描いた傑作『夜警』以来の公的な注文である本作は、画家の出世作『テュルプ博士の解剖学講義』に描かれるテュルプ博士の後任として主任解剖官に就任したヨアン・デイマン博士が、強盗罪で処刑されたヨーリス・フォンテイン・ファン・ディーストの遺体を用い、1656年におこなった公開解剖学講義の場面を描いたものであるが、当時、飾られていたアムステルダム外科医組合本部で1723年11月8日に発生した火災により、全体の4/5が焼失している。残された本作部分は、ほぼ左右対象の全体構図の中央下部に描かれたヨアン・デイマン博士による遺体解剖の主要部分であるが、遺体はルネサンス期の画家マンテーニャの代表作『死せるキリスト』を思わせる極端な前面短縮法によって描かれており、その姿はレンブラントにしては珍しい均質的な光の描写も作用し、主イエスを彷彿とさせる、ある種の神々しさを感じさせる。また実際におこなわれた解剖の手順通り、腹の切開・解剖を終え、頭部の切開がおこなわれる本作は、当時の者によって「〜頭部の描写は崇高なものを感じさせ、ミケランジェロを思い起こした。また全体は繊細な描写がなされ、その色彩はティツィアーノのようだ。」と批評された。なおアムステルダム王立美術館の素描・版画室に画家自らが描いた素描が残されており、この素描から画面の本来の全体図と寸法(約245×300cm)が判明しているほか、1931年2月、精神疾患者が振るった斧によってで五箇所、激しい損傷を受けた(現在は修復済)。

参照:素描 『ヨアン・デイマン博士の解剖学講義(全体図)』


【頭部を切開される遺体】
ヨアン・デイマン博士によって頭部を切開される遺体。本作はヨアン・デイマン博士が、強盗罪で処刑されたヨーリス・フォンテイン・ファン・ディーストの遺体を用い、1656年におこなった公開解剖学講義の場面を描いたものであるが、当時、飾られていたアムステルダム外科医組合本部で1723年11月8日に発生した火災により、全体の4/5が焼失している。

【前面短縮法によって描かれる遺体】
極端な前面短縮法によって描かれる遺体。このような前面からの表現は当時は極めて異例であった。遺体はルネサンス期の画家マンテーニャの代表作『死せるキリスト』を思わせる極端な前面短縮法によって描かれており、その姿はレンブラントにしては珍しい均質的な光の描写も作用し、主イエスを彷彿とさせる、ある種の神々しさを感じさせる。

【講義を手助けするカルクーン】
ヨアン・デイマン博士の公開解剖学講義を手助けするヘイスブレヒト・カルクーン。アムステルダム王立美術館の素描・版画室に画家自らが描いた素描が残されており、この素描から画面の本来の全体図と寸法(約245×300cm)が判明しているほか、精神疾患者が振るった斧によってで五箇所、1931年2月に激しい損傷を受けた(現在は修復済)。

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