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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2005/11/15掲載
【全体図】
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■
花輪の聖母
(Madonna in the Garland) 1620年頃
185×209.8cm | 油彩・板 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)
ルーベンスが他の画家との共作によって制作した作品の好例のひとつ『花輪の聖母』。初期ネーデルランド絵画の巨人
ピーテル・ブリューゲル
の次男でルーベンスの良き友人でもあった
ヤン・ブリューゲル
が最も得意とする花の静物を描き、ルーベンスが人物を描き入れた本作は、ルーベンスの交友関係を示す資料的価値の作品としてのみならず、各々が得意分野を発揮した当時の極めて完成度の高い共作例としても重要視されている。また本作以外にも、動物画の名手として当時名を馳せていた
フランス・スナイデルス
との共作
『縛られたプロメテウス』
など数多くの共同制作作品が残されている。
関連:
ルーベンスとスナイデルスによる『縛られたプロメテウス』
【ルーベンスによる人物描写】
ルーベンスによる人物描写は画家らしい輝きと躍動に満ちた表現がなされている。本作は花輪の中に額縁が描かれ、さらに中に聖母子像を描くというだまし絵的なアプローチを試みている。
【ヤン・ブリューゲルが担当した花】
ヤン・ブリューゲル
が担当した花。花の描写のほか森の風景や動物等も得意としていた
ヤン・ブリューゲル
は『ビロードのブリューゲル』とも呼ばれていた当時を代表する画家のひとり。
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