2005/10/14掲載
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聖母戴冠(Coronacion de la Virgen) 1640年頃176×124cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)
再び天上へと昇天してゆく聖母の魂と肉体。アルカーサル(旧王宮)内のイザベル王妃用礼拝堂のために制作された本作は、マドリッドの新王宮を経て、現在はプラド美術館が所蔵している。
【再び昇天してゆく聖母の魂と肉体】
ベラスケス特有の写実性と豊かな色彩で描かれる天使たち。本作は長い間、巨匠アルブレヒト・デューラーの木版画『聖母の被昇天』から影響を受けていたとされるが、近年、エル・グレコによる『聖母被昇天』からの影響の可能性も指摘されている。
【豊かな色彩で描かれる天使たち】 |