2007/05/31掲載
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夏の情景(水浴する男たち)(Scène d'été) 1869年161×161cm | 油彩・画布 | フォッグ美術館(ケンブリッジ) 関連:アンドレア・マンテーニャ作 『聖セバスティアヌス』 関連:アントネッロ・ダ・メッシーナ作 『聖セバスティアヌス』 関連:エドゥアール・マネ作 『草上の昼食』
水浴を止め、池から上がる男。メリック近郊レズ河畔を舞台背景に制作された本作に描かれるのは、樺の木立が茂る水場で水浴する大勢の男たちの姿で、1870年のサロンに出品され、非常に高い評価を得ていたことが知られている。
【水浴を止め、池から上がる男】
樺の木に凭れ掛かる男。この画面左端で樺の木に凭れ掛かる男は、アンドレア・マンテーニャやアントネッロ・ダ・メッシーナなどルネサンス期に活躍した巨匠らも盛んに手がけた≪聖セバスティアヌス≫を思わせる姿態で配されている。
【樺の木に凭れ掛かる男】
草場で横たわる男。、画面右側で池から上がる男とそれに手を貸す男は≪最後の審判≫で地獄から救い出される人間を連想させる。また画面中央やや左部分に描かれた横たわる男は17世紀フランス古典主義の画家ローラン・ド・ラ・イールに由来していると考えられている。
【草場で横たわる男】 |