2007/11/21掲載
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水浴のディアナ(Diane au Bain) 1742年57×73cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)
水浴する狩猟と純潔の女神ディアナ。本作に描かれる主題は、ローマ神話から主神ユピテルと巨人族の娘レトとの間に生まれた双子のひとりで、多産や狩猟を象徴する地母神であり、純潔の象徴でもある女神≪ディアナ≫が狩りを中断し、ニンフと共に水浴する姿である。
【水浴する狩猟と純潔の女神ディアナ】
ディアナに添い、共に水浴するニンフ。本作で最も観る者の眼を惹きつけるのはディアナとニンフの官能性に溢れた甘美な裸体表現と輝くような肌の美しさにあり、純潔の女神として神々しいまでの美しさを描き出しているのみならず、ブーシェはそこに俗世的な肉体的官能美をも表現した。
【ディアナに添い、共に水浴するニンフ】 【ディアナが狩った数羽の山鳥】 |