【エジプトの十の災厄(過越祭/過越しの日):出エジプト記
7-12章】
◆イスラエルの民の解放を求めるモーセ
父なる神より、イスラエルの民をエジプトから連れ、約束の地であるカナンへ向かえとの啓示を受けたモーセは兄アロンと共にエジプトへ戻り、ファラオに対し、イスラエルの民を解放するよう要求する。当然ファラオはその要求を断る。モーセは神の意向であることを示すため、そして、この啓示に報わないと戒めが下ることを告げるため、ファラオの前で杖を蛇へ変え奇蹟をおこすが、ファラオの家臣たちによって、それはイカサマとされてしまう。
◆エジプトの十の災厄(過越祭/過越しの日)
父なる神の意向を受け入れないファラオとエジプトの民に対し、神はエジプトへ十の災厄を下す。
1. |
ナイル川の水を赤い血に変える。 |
2. |
無数の蛙でエジプトの地を覆う。 |
3. |
塵が蚋(ブヨ)に変わり、エジプトの民や家畜に害を及ぼす。 |
4. |
虻(アブ)の群れによる災害。 |
5. |
牛馬への疫病。 |
6. |
塵がエジプトの民や家畜に付き、膿み腫れを起こす。 |
7. |
雹による災害 |
8. |
いなごによる災害 |
9. |
暗闇の災害 |
10. |
幼児虐殺 |
10番目の幼児虐殺について、父なる神は「エジプトに住まう、戸口に印のない家の、人間から家畜に至る全ての初子を殺す。」とモーセに伝え、イスラエルの民は子羊の血で戸口に≪T≫の印を付け、この災いから逃れた。以後、イスラエルの民は災厄が、無事過ぎ越したことを感謝し、過越祭(ペサハ)として祝うようになる。ファラオはこの十の災厄を目の当たりにし恐れを抱き、ついにイスラエル人の解放を許した。
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