【紅海渡渉(海を渡るモーセ):出エジプト記
12-15章】
十の災厄を目の当たりにし恐れを抱いたファラオは、ついにイスラエル人の解放を許す。モーセに導かれエジプトを出国するイスラエルの民。しかし、ファラオはイスラエルの民の解放を考え直し、エジプト軍に追撃をさせる。その頃、イスラエルの民は紅海の沿岸まで辿り着いていた。すぐそこまで迫るエジプト軍。神に祈りを捧げ紅海を二つに開くモーセ。イスラエルの民は、この奇蹟により開かれた紅海の地面(海底)を渡る。イスラエルの民が渡り終えた頃、エジプト軍も紅海を渡り始めていた。しかし紅海は閉じ始め、再び、ひとつの海と化してゆく。そして、多くのエジプト軍は紅海に飲み込まれていった。
中世では、この主題を新約聖書における洗礼の予知として救いの象徴と、信者への迫害に対する神の処罰の象徴としても解釈された。
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