【マナの収集:出エジプト記
16章】
◆マナの収集
奇蹟により無事に紅海渡渉し、エジプト軍から逃れることのできたイスラエルの民であったが、約束の地カナンへ、荒野を進む旅路は楽なものではなかった。ある時、食料も乏しい一行の中から「食料の豊富なエジプトへ居た方が良かったのでは?」と不満が漏れる。この声が父なる神へ届き、その翌日早朝、霜のような薄く小さな円形のマナ(パンのようなもの)が天から地に降ってきた。モーセは言う。「これは父なる神より与えられしパンである。必要な分だけ集めよ」。約束の地カナンへ辿り付くまでの40年間の旅路の間、食料が尽きかけるとマナが地上に降り、イスラエルの民は飢餓することなく旅を続けることができた。
◆岩を打って水を出すモーセ(ホレブの岩)
旅を続けるイスラエルの民がレフディムの地に居たとき、「水がなくなった」とイスラエルの民から不満が漏れる。モーセはホレブの岩を杖で二度打ち、水を出すと、イスラエルの民の喉を潤した。モーセはこのレフディムの地をメリバ(争いの意)と名付けた。
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