Introduction of an artist(アーティスト紹介)
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リチャード・ウィルソン Richard Wilson
1714-1782 | イギリス | 18世紀英国風景画家・肖像画家




18世紀英国の風景画家。古典に倣う端整で叙情性漂う歴史画的な風景画を制作し高い評価を得る。英国において風景画に専念し大成した最初の画家としても知られている。今日、風景画家としての名声によって名が残るリチャード・ウィルソンであるが、画業の初期には肖像画家としても活躍し人気を博していた。また画家の光と大気を丹念に描き込んだ風景表現や色彩描写などはジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナージョン・コンスタブルなど英国を代表する風景画家たちに多大な影響を与えた。1714年、ウェールズのベナゴーズの教区牧師(司祭)の息子として生を受け、幼少期を過ごす。1729年にロンドンへ出て、翌1730年に資産家であった叔父の援助を受け、同地の肖像画家トマス・ライトに絵画を学ぶ。6年間、同氏の許で絵画の修行をおこない、1737年、肖像画家として独立。その後、当時の海軍司令官など優良な顧客にも恵まれたこともあり画家として成功する。1750年から1757年頃までローマを中心にイタリアへ滞在。ローマでは同地の風景画家フランチェスコ・ズッカレッリやフランス人画家クロード=ジョセフ・ヴェルネと出会い風景画への転向を勧められる。またリチャード・ウィルソン自身も同地でクロード・ロランニコラ・プッサンなど古典主義の画家らの作品に強い感銘を受けたこともあり、肖像画を棄て風景画の制作に専念するようになる。風景画家としてイタリアで成功した後、1757年頃に帰国。英国でも風景画家として確固たる地位を築いた。1768年、ジョシュア・レノルズ(レイノルズ)らと共にロイヤル・アカデミーの創設に参加。以後も精力的に制作活動をおこなうものの性格的な問題や、画家の風景画様式が流行から外れていったこともあり次第に顧客を失うようになった。さらに生活苦の中、重度のアルコール中毒にも陥り不幸な晩年を過ごした。1782年、故郷ウェールズで死去。

Work figure (作品図)


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