【ヨセフの物語:創世記
37-50章】
◆エジプトへ売られるヨセフ
父ヤコブと母ラケルとの間に生まれた初子ヨセフは、父ヤコブに特別に愛でられていたため、異母兄弟の兄たち(父ヤコブと、母ラケルの姉レアに間に産まれた息子ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルンら)に疎まれていた。ある時、ヨセフは「兄たちの農作物が、僕の農作物にお辞儀した」と風潮したことがキッカケとなり、エジプトへ向かうアラブ人の隊商に身売りされてしまう。
◆ポテパルに売られるヨセフ
エジプトでは奴隷でありながら、知恵の高さからエジプト軍に仕えるまでに出世するも、軍隊長ポテパルの妻の誘惑を断った為、投獄されてしまう。しかし獄中で、王の毒殺を図った料理長の罪と、疑いをかけられた給仕長の無実を見抜き名を上げる。またエジプト王パロの≪七頭の痩せた牛が、七頭の肥えた牛を飲み込む≫という夢を、七年間の豊作と、その後訪れる七年間の飢饉と夢解きし、王直々に再度認められ、宰相の地位を得ることとなった。
◆兄弟との再会
数年後、ヨセフの夢解きのとおり飢饉がおこる。この飢饉で一族の窮地に陥ったヨセフの兄弟たちは、食料の助けを求めエジプトへと旅立つ。無事エジプトで食料を与えられたヨセフの兄弟たちは、一度、父ヤコブの下へと戻り、御礼を示すため、末子ベニヤミンを連れ再度エジプトを訪れる。そこで、一族に施しを与えた人物が、かつで身売りし宰相まで出世したヨセフと知る。兄弟たちはその事実に猛省し、ヨセフもまた兄弟たちを許す。その後、一族はエジプトへと移住した。
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