【ソドムとゴモラの滅亡(ロトと娘たち):創世記
18-19章】
◆ソドムとゴモラの滅亡
ロトの一族はアブラハムの一族と離別した後、豊かな平原、そしてソドムへと移住するが、エラムの王ケドルラオメルによって、淫欲と犯罪の巣窟であったソドムの街が略奪されると、家財とともに捕虜として同街へ連行されてしまう。しかし、このことを伝え聞いたアブラハムによってロトの一族は救出され、同街を離れることができた。神はアブラハムを「お前に恵みを与えよう」と祝福し、またソドムの街とゴモラの街を滅ぼすことを決め、同地へ二人の天使を派遣する。天使を歓迎するロトに向かって「明日、ソドムとゴモラは滅ぶ。急いで逃げよ。逃げる途中、決して後ろを振り返ってはならない」と告げ、半信半疑ながらロトの一族は同地を脱出した。翌日、天使に告げられたようソドムとゴモラは硫黄の炎によって滅ぼされるが、逃げる道中、後ろを振り返ってしまったロトの妻は塩の柱と化してしまう。
◆ロトと娘たち
その後、山中の洞窟に移り住んだロトと娘たち。ある時、二人の娘たちはロトを酔わせ父と交わり、男子を一人ずつ授かる。長女の息子は「モアブ」と、次女の息子は「ベン・アミ」と名付けられ、それぞれモアブ人の祖、アンモン人の祖となった。
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